【たまラ】もち蔵とはなんだったのか①
いつもたまこを目で追いかけているもち蔵。ちゃらい見た目に反して商店街を愛していて誠実で押しが弱い優しい男。男性にもファンがいるというのは過大評価に感じますが、誰でも応援したくなる、いい奴です。
映画版のもち蔵を中心に考察してみます。
・もち蔵はちんこのついた男なのか?
映画版もち蔵はかなりイケメンに作画されています。
↑映画もち蔵。意味も無く推理ポーズをかましている。袖部分は監督のフェチらしい。
↑テレビもち蔵。今時の高校生らしく指で鼻を掻いて男をアピールする。
テレビ版ではヘタレ野郎と視聴者から呼ばれたが、映画もち蔵は「告白する」と決意したら少し紆余曲折しながらも、真正面からたまこに告白します。
うん、よくやったもち蔵。でも待てよ。
「ない!」「いまの高校生なら告白した日にHしちゃうよ」
と感想を述べた現役男子高校生がいたそうです。
確かにたまこともち蔵の恋愛は子供っぽいですよね。
でも、それこそが2人らしい愛の形じゃないですか?………
……ん?
考えてみればこの映画で2人はキスもしなければハグすら無い。
もち蔵って我慢強いのかな?
っていうか、もち蔵ってたまこを性的な目で見たこと無いのでは?
告白の話をしようとすると、たまこが「おっぱいお餅作ろうかと思うのだけど」とか言い出しますけど、もち蔵は全く驚きもしなければ、頬を染めもしない。凡百のアニメなら
「ななな何言ってんだよ////////」ってシーンにしちゃうところを
「たまこは相変わらず餅ばっかりだな。俺のことなんてやっぱり気にもとめてないのかも」という顔をして一度告白するのを辞めるのです。もちろん映画の演出が正解なのですけど、童貞でたまこLOVEのくせにまったくおっぱい部分に反応しないのはどことなく違和感。たまこ以外の女には目もくれないし、性への関心が極端に低い気がするんですよね。
という謎。
・映研のメンバーはホモなのか?
山田監督もお気に入り(インタビュよりhttp://tokyo-anime-news.jp/?p=23365)
のもち蔵とその友人で過ごすシーン。男の友情が描かれているらしいけれど……ん?
↑説明文がそっくりなのはアイデンティティがまだ確立されていないからなのか
映画ではもち蔵の友人として映研の2人がもち蔵の恋を応援してくれる。
もち蔵がこれから告白すると決意を固めているのを知った2人は上手く行かなかったときのことを慮んで
「何があっても明日も学校来いよな」
と告げるのだった。
うーん、男の友情いいね!ここはいい。ここはいいのだが、だ。
(どの辺りのシーンだったか記憶が自信がないのだが)
たしか次の日、映研部室にてもち蔵から結果(返事はもらえず逃げられた)を聞いた2人がもち蔵を励ますシーンがあるのだが、イチャイチャと乳首をちちくりあうのだ。
いや、正確には乳首では無かったかもしれないが、ほぼ乳首であったはずだ。
これは女性から見ると男は皆ホモみたいにイチャイチャしているように見えるという話か?いやそんなはず無い。Free!はホモアニメだったかもしれないが、これはたまこともち蔵のノンケLOVEストーリーのはず。さすがにホモ描写は男性スタッフが止めるはずだ。それでもこのホモ描写を通したのは監督なりのこだわりがあったからに違いない。そもそもインタビューでこのシーンを気に入っていると言っている。
ちなみに山田尚子監督は腐女子ではない。少女愛者である。Free!では紅ちゃんが一番好きと言っていたし、ホモに興味はないはずだ。
という謎。
これら2つの疑問に対してある仮説を立てました。
この世界には「性差」が無い。
ジェンダーフリーが達成されているのだ、という可能性である。
そもそも、たまこの友人である常盤みどりはたまこのことを愛しているし(レズではない)、テレビ版のバレンタインで常盤みどりが男子からチョコレートを受け取る場面があった(過去何度もあったらしい)。
花屋のかおるさんは見た目は女らしいが小野大輔が声を当てている。
テレビ版の時から、性差があいまいに表現されているのだ。
↑彼女?が男か女かはテレビ版でも映画でも明かされない
後日その②に続きます