『たまこラブストーリー』『たまこまーけっと』の考察を行うブログ

うろ覚えの記憶をたよりに考察しているので注意!!ネタバレ全開でもあります

【たまラ】もち蔵とはなんだったのか②

たまこラブストーリー』における、もち蔵の行動や未来についてもうちょっと真面目に考察してゆきます。

 

注意:ネタバレ有、映画視聴時のうろ覚え記憶からの考察ゆえ間違いもあるかも

 

お題

・もち蔵はなぜ一度告白をやめたのか

・もち蔵はなぜ叫んだのか

・もち蔵はなぜなかったことにしてくれと言ったのか、なぜみどりたちはなかったことにしてくれと言ったことをゆるしたのか

 

・もち蔵はなぜ一度告白をやめたのか

みどりちゃんに嵌められ、絶対に今日告白すると約束したもち蔵。

放課後たまこを連れ出し告白に河原というちょっとロマンチックな場所を選びます。

で告白しようと話を切り出そうとするのですが、たまこがお餅の話題に夢中な様子を見て、もち蔵は一度告白を諦めるんですね。

 

まぁ、これはそのままの意味だと思います。

・たまこはもち蔵(恋)よりお餅(商店街)に夢中

・二人の関係を変えたいもち蔵と、変えたくないたまこ

良く言えば、もち蔵はたまこを尊重して、告白を諦めるわけです。

とはいえ結局この後すぐに告白の名シーンに移るんですけどね。

 

とりあえず、

たまこはもち蔵が自分のことを理解してくれていると思っているが、

もち蔵はたまこが自分のことを理解してくれないだろうなと距離を感じているのは大事なことですね。

 

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↑この笑顔を守りたい(もち蔵と視聴者の気持ちは一体してる)

 

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↑告白するときは正面から向き合います。でないとたまこはもち蔵を見てくれないからね。

 

 

 

 

 

・もち蔵はなぜ叫んだのか

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↑叫んでやがる

 

たまこに告白したものの、たまこは(嬉しかっただろうけど)逃げてしまう。

家では母親役のたまこも恋愛知能レベルは幼稚園児並みなのですから告白を受けとめられないのですね。

そしてたまこはもち蔵のことばかり考えるようになってしまい、もち蔵に顔を合わせるのが恥ずかしくて(というか、返事ができなくて)避けてしまう。

 

一方、もち蔵はもんもんとしながら過ごすのですが、たまこからあからさまに避けられているように感じてしまう。

喫茶店のマスターから「後悔の苦さは何かをした証。ひとつひとつ味わいになる」と言われたもち蔵はブラックコーヒーを飲む。

 

そして告白した河原でもち蔵が一人叫ぶのです(たしかこの順番だったと思うけど間違ってたらごめん)

 

このとき河原の飛び石を2つ飛んでいるのが、未来へ進む寓意になっているので

人生の苦み(ブラックコーヒー)を受け入れ、たまこを諦めるために、自分の気持ちを発散するために叫んだんですね。

 

ただでさえ距離が生まれてしまった2人の間に更に距離が出来てしまった瞬間なわけです。

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↑こんな顔して珈琲のんでた

 

 

・もち蔵はなぜなかったことにしてくれと言ったのか、なぜみどりたちはなかったことにしてくれと言ったことをゆるしたのか

ある夜、たまこの祖父が病院に運ばれるときに、たまこに付き添うもち蔵。

結局祖父は無事だったと分かり、病院の待合室(エントランスだったかも)で2人きりになったときに、もち蔵はたまこに「告白はなかったことにしてくれていいから」って言うんですね。

 

映画を見た人の感想を探すと結構このシーンのもち蔵が批判されているわけですけど、なぜもち蔵は「なかったことにしてくれ」などと言ったのか考えてみます。

 

単純に考えれば、フラれて傷つくのが怖くなって……と思ってしまうのですが、そんな単純な話では無いと思います。

 もち蔵としては、たまこを想っての発言。たまこがまだ恋愛を受け止められる準備が出来ていないことを受けて、たまこに「無理しないで良いよ」「まだ変わらないで良いよ」と優しく包み込んであげてるみたいな。まぁ男らしくは無いんですけどねw

 

それはこの後のシーンでも強調されます。この「なかったこと」発言を受けてたまこは友人のみどり、かんな、史織に相談するのですね。

そこでのみどりたちの発言「やさしー」という驚愕のセリフ

 

凡百のシナリオライターなら

みどりたち「うわっサイテー。男らしくないね」

たまこ「ううん、もち蔵は悪くないのー」

みたいなことになるのですが、

ジェンダーフリーが達成されているこの世界では、男らしいとか女らしいということに価値は無いのですね。

相手を思いやっての行為であるか否かによって価値が決まるというわけ。

たまこを思い遣っての行動だと分かっているからみどりたちはもち蔵を讃え、むしろたまこの背中を押すのです。