無彩限のファントムワールド第6話にて山田尚子コンテで参上!!良い狂気でてる!!
ひさびさに観た気がします!
ファンタジーの方の山田尚子を!!
ほぼ神回ですよ!
山田尚子ファンは絶対に見るべきです!!
京都アニメーション最新作『無彩限のファントムワールド』
第6話『久瑠実とぬいぐるみ王国』
絵コンテ:山田尚子
演出:小川太一
と『たまこシリーズ』でおなじみのコンビ担当回でした
山田尚子さんと言えば”ピント”や”手振れ感”を操った『まるで実写名作映画のよう』な演出が人気だと思うんです
一方で『たまこシリーズ』の商店街パートのようなファンタジー色強い映像も魅力的なんです
いわゆる山田ワールドですね(巷でそう呼ばれているかは知らない)
正直言って、山田ワールドは世間受けが良くない気がしますが、ファンにとってはたまらなく愛しいんです
その山田ワールドが見られるのがこのファントム第6話
アニメオリジナル回にてメルヘンファンタジーです
いわゆる不思議の国のアリス系で美術も動画もファンタジー世界を活かす素晴らしい出来
色使いが絶妙で、可愛らしさと不気味さ。楽しさと恐怖が混じった背景
キノコの木をトランポリンのように跳ねながら落ちていく。ディズニーやジブリ的
熊のぬいぐるみがカッコいい。すごい細かく表情がついてる
ハチミツの家。イスがキノコだったりと小物も可愛い。美術ボードは山砥愛瑛さん
キノコのモチーフは動画でも大活躍。胞子を吹き出すアニメや、熊にお化けにとメタモルフォーゼするのも面白い
特に童話っぽさを出すのに明るい楽しさだけでなく不気味さや怖さも出ていて
それでいて楽しいさも両立するのが良いですね!
エンドスさんがブログで語られているように山田尚子さんはアート系のアニメを原風景に持っているらしく、それが今回は少し垣間見えた気がする
Alice Trailer Jan Svankmajer 1988 Něco z Alenky
山田尚子監督が好きなヤン・シュヴァンクマイエルの『Alice』
似てる?……かもしれない
しかし山田尚子監督の特色といえば『肯定感』
これが重要でして、『肯定感』がミックスされることで妙な魅力と妙な説得力を与えるんです
本日の傑作①
キノコが刺さる!!
ナイフの代わりの武器としてキノコが使われることも変ですけど、それ以上に何故キノコが刺さるのでしょうか??いったいどの辺が固く尖っているのか分からない
分からないがそれがいい!!
本日の傑作②
キノコの地雷でキノコが生える!!
俺も自分で何言ってるかわからん!!
初めは、キノコの地雷を踏んで爆発するのかと思いました
キノコ雲が発生するとか。
しかし出てきたのは大量の巨大キノコ!!
イミワカランがカッコいい!!
『たまこまーけっと』OPでの踊る本たち並の高揚感
それとこの不思議な世界観をテンポよく見せるカット割りもたまらない
現実世界はじっとりと撮るのに対して
フィクション世界は小気味よいテンポでぽんぽん見せていくのが世界観にむしろ説得力を増してる気がします
しかし
しかしですよ
短すぎて物足りないっす
アニメ1話はCMとOP・ED抜いて約20分しかない
そのうえ現実世界パートもあるから……
この回は本当に良かったのに……
傑作の予感がビキビキしてたのに……
魅力的な世界観を味わうまえに終わってしまった……
2話分使って描いてほしかったよぅ
こうなったら新作オリジナルで山田ワールドを爆発させてもらわねば!!
映画『聲の形』の次は是非オリジナルを!!
ということで
物足りなかったメルヘンファンタジー世界成分は『ファイナルファンタジータクティクスアドバンス』で補充します
大体同じようなストーリー